初めてのすみだ水族館が楽しすぎた話|ついでにZ 9と20mm F1.8も持っていきました

みなさんこんにちは。

sakucame Blog sakuです。

今回はすみだ水族館に行ってきた話です。

カメラはNikon Z 9にNIKKOR Z 20mm F1.8 Sだけをつけて、というスタイルで持っていきました。

まずはすみだ水族館そのものの魅力を、写真と一緒に書いていこうと思います。

実は、すみだ水族館に行くのは今回が初めて。

スカイツリーの近くにあるのはずっと知っていたし、クラゲの水槽が綺麗だという話もあちこちで聞いていたんですが、なんとなくタイミングが合わず後回しになっていて。

ようやく重い腰を上げて行ってきました、という感じです。

結論から言うと、もっと早く行けばよかったです。

館内に入ってすぐテンション上がりました。

すみだ水族館は東京都墨田区押上、東京スカイツリータウン(東京ソラマチ)の5階と6階にある水族館です。

2012年5月22日開業で、コンセプトは「近づくと、もっと好きになる。」。

地味に驚くのが、館内の水槽がすべて完全人工海水だということです。

海のない内陸で海水をトラックで運んでくると輸送コストもCO2も馬鹿にならないので、人工海水製造システムでまかなっているんだそうです。

京都水族館に次いで国内2番目、関東では初の完全人工海水の水族館らしく、言われてみればスカイツリーのふもとで海の生きものが泳いでいるのって、結構すごいことだよなと思います。

広角の単焦点一本で水族館、というのはちょっとした賭けでした。

ズームなら「寄れない時はそれなりに」で済みますが、20mmだと寄るか離れるかを自分の足で決めるしかありません。

しかも初めて行く場所だと、そもそもどこにどんな生きものがいるのかも分からないまま撮ることになります。

結果から言うと、この組み合わせ、すみだ水族館とかなり相性が良かったです。

入り口の水草水槽で、いきなり試される

エントランス直後にある、ネイチャーアクアリウム風の水草水槽から。

入った瞬間にこのクオリティの水景が出てくるとは思っていなかったので、思わず立ち止まりました。

すみだ水族館 DSC_2612
f7.1, 1/80秒, ISO1000

撮影ここだけ絞っています。

暗さとSSの関係性チェックも含めて。

照明がしっかり当たっていたので、奥行きのある水景をパンフォーカス気味に撮りたくてf7.1まで絞りました。

20mmだと水槽の左右の縁まで無理なく入るし、テトラの群れが水草のシルエットの中を泳ぐ様子までワイドに収まります。

水族館というとつい望遠を構えたくなりますが、こういう「空間ごと見せる」カットは広角の出番だなと再確認しました。

初っ端からいいカットが撮れて、この時点でもう今日は楽しい一日になる予感がしていました。

クラゲエリア、ビッグシャーレで光をまとう

すみだ水族館といえば、というくらい有名なクラゲ展示。

館内には常時約14種700匹のクラゲがいて、しかもすべてすみだ水族館生まれの個体なんだそうです。

生まれも育ちもここ、というのは知らずに見ていたら気づかなかった話で、こういう裏側を知るとまた違った目で眺められるので好きです。

ここからF1.8開放の出番です。

すみだ水族館 DSC_2618
f1.8, 1/100秒, ISO2500

単体で漂っていた一匹。

触手が画面いっぱいに伸びていて、開放の薄いピント面が傘だけをふわっと浮かび上がらせてくれました。

背景の気泡も丸くボケてくれて、20mm F1.8のボケって広角だから大したことないだろうと思われがちですが、被写体まで寄れる状況では意外と溶けてくれるんですよね。

すみだ水族館 DSC_2633
f1.8, 1/60秒, ISO2500

これは色や模様の違いを比較しながら観察できるように作られた、ドラム型の水槽です。

筒状のガラス越しに何匹ものクラゲが浮かんでいて、20mmだと水槽の丸みごとフレームに収まってくれました。

すみだ水族館 DSC_2645
f1.8, 1/80秒, ISO2500
すみだ水族館 DSC_2653
f1.8, 1/125秒, ISO2500

そして本命、2020年のリニューアルで新設された「ビッグシャーレ」。

長径約7メートル、日本最大級の水盤型クラゲ水槽で、約500匹のミズクラゲが漂っています。

上部が開放された作りになっていて、ガラス床のデッキに立つと、自分がクラゲの浮かぶ海面に立っているような感覚になります。

2645は実際にそのデッキから見下ろした一枚です。

これは写真を撮る手が一瞬止まりました。

撮るより先に、ただ眺めていたくなる場所です。

照明がピンクやグリーンに変わる瞬間(2653)は、色ごとに群れが分かれて見えるくらい密度が高くて、ここは何を使っても絵になる場所だと思います。

ただ館内、地味に暗いです。

ISO2500・開放でようやく1/60〜1/125秒が確保できるレベルで、Z 9の高感度耐性とレンズの明るさがなかったら被写体ブレか手ブレ、どちらかで確実に犠牲になっていたカットだと思います。

初めて行く水族館でこの暗さは完全にノーマークだったので、機材に助けられた場面でした。

東京大水槽と、人気者のチンアナゴ

すみだ水族館 DSC_2660
f1.8, 1/100秒, ISO2500

これは「東京大水槽」です。

小笠原諸島をはじめとする東京都の島々の近海がテーマになっていて、小笠原村の協力で、あの透き通った深い海の色を再現しているんだそうです。

岩礁の隙間を回遊する魚たちを、あえて水槽全体が入るくらいの距離から撮りました。

20mmだと魚だけじゃなくその魚が暮らしている岩場の地形まで写るので、展示としての説得力が増す気がします。

東京都なのに小笠原、という距離感のギャップも含めて面白い水槽でした。

すみだ水族館 DSC_2679
f1.8, 1/800秒, ISO2500

6階のサンゴ礁エリアにいるチンアナゴです。

事前情報なしで行ったので、水槽の前に着くまでチンアナゴがいることすら知らなかったんですが、実は1種類じゃなくて、この水槽には3種類のチンアナゴ類が同居しているらしいです。

にゅっと顔を出したり引っ込めたりする動きがいちいち可愛くて、気づいたらしばらくその場から動けなくなっていました。

本来は望遠マクロの領域なんですが、20mmでも寄れるだけ寄ってみました。

手前の一匹にピントを合わせると、奥のチンアナゴたちが柔らかくボケて重なって、独特の「地面から生えてる」感じがちゃんと出ます。

1/800秒まで上げてるのは、ガラス越しでも被写体が小刻みに揺れるので条件が許す限りシャッタースピードを稼いでおきたかったからです。

被写体が近いのでより一層ブレには気をつけなければですからね。でも1/800はやりすぎかな。
ISOもっと下げて撮れましたねきっと。

ペンギン、水中を飛ぶ

すみだ水族館 DSC_2702
f1.8, 1/100秒, ISO2500

すみだ水族館のペンギンはマゼランペンギンで、水量約350トンの屋内開放型プールで暮らしています。

これ、日本最大級の屋内開放型ペンギン展示なんだそうです。

ガラスの仕切りが少ない開放的な作りになっているので、地上を歩く姿を間近で見られるのもここの魅力なんですが、今回はあえて水中トンネル的なガラス越しから、羽ばたくように水を掻く瞬間を真下気味に狙いました。

想像していたよりずっと速くて、水中を飛ぶという表現がしっくりくる動き方でした。

20mmだと被写体との距離をかなり詰めないと大きく写らないので、目の前を横切る一瞬にレンズを向けてシャッターを切る、という感覚に近いです。

証明写真みたいに撮るより、画角ギリギリまで攻めた方がこのレンズの良さが出る気がします。

手前に来るのを粘って撮りましたね。水面に反射して新しいクリーチャーみたいになってる。笑

金魚、江戸リウムで

すみだ水族館 DSC_2721
f1.8, 1/2500秒, ISO2500
すみだ水族館 DSC_2725
f1.8, 1/400秒, ISO2500

5階にある金魚の展示ゾーン「江戸リウム」です。

2016年にリニューアルされたエリアで、和金・琉金・らんちゅうなど常時15種の金魚がいて、赤・更紗・キャリコと色ごとにテーマ分けされた展示もあるんだそうです。

海の生きものが続いたあとにこの和の空間が挟まると、館内を歩いているだけで小旅行しているような気分になります。

ここだけ他の水槽よりだいぶ明るくて、ISO2500のまま1/2500秒まで切れるくらい余裕がありました。

琉金がひらひらと尾びれを広げて泳ぐ姿(2721)は、Z 9のAFがちゃんと目に食いついてくれたおかげで、ピントが薄い開放でも破綻なく止まっています。

動きものに開放でAF-Cを回せるのは、地味にこのボディの安心感だなと思います。

館内の空気ごと、そして帰り道

すみだ水族館 DSC_2761
f1.8, 1/13秒, ISO2500

展示ゾーンを繋ぐ通路です。

壁一面が鏡張りで、青い光が反復して奥まで続いていく空間。

人影が小さくシルエットになって歩いているのを見て、思わずカメラを構えました。

生きものを撮るのに夢中で、こういう通路の存在をすっかり忘れかけていたんですが、立ち止まってみると水槽と同じくらい写真になる場所でした。

1/13秒というと本来なら被写体ブレ必至のシャッタースピードですが、Z 9のボディ内手ブレ補正のおかげで自分の手ブレの方はしっかり抑えられています。

20mmの画角は、こういう「その場の空気」を撮るときにも実は一番使いやすいのかもしれません。

すみだ水族館 DSC_2769
f1.8, 1/250秒, ISO2500

最後は外に出て、見上げたスカイツリー。

すみだ水族館はこの真下、東京スカイツリータウンの5〜6階にあります。

20mmの対角線的な広がりで、鉄骨のトラス構造が画面いっぱいに突き刺さるように写ります。

水族館の非日常から東京の日常の風景に戻ってくる余韻としては、ちょうどいい一枚になりました。

気づけば夕方から夜まで、かなりの時間を館内で過ごしていました。

まとめ、そして次は

初めてのすみだ水族館、想像していた以上に楽しかったです。

クラゲも、ペンギンも、チンアナゴも、金魚も、どこを切り取っても被写体に困らない水族館で、もっと早く来ればよかったと帰り道でずっと思っていました。

機材面でも、今回ほとんどのカットがF1.8開放・ISO2500固定というなかなか厳しい条件でした。変えるのめんどかったのもある。ISOはなるべくでも下げないとですよね。ちゃんとします。

それでも破綻したカットがほぼなかったのは、

・レンズが開放から寄っても像が甘くならないこと

・Z 9の高感度が実用レベルで粘ること

・ボディ内手ブレ補正のおかげで1/13秒まで手持ちが通用すること

の3つに尽きるかなと思います。

望遠でクラゲや魚を切り取る撮り方も好きなんですが、20mmで「その水槽、その空間ごと」持ち帰る撮り方は、あとで見返したときに「その場にいた感覚」がよみがえりやすいんですよね。

初めて行く場所を広角一本で撮り切るのはちょっと勇気がいりましたが、結果的にはこれで正解だったと思います。

次回はここに望遠マクロも足して、チンアナゴやクラゲの質感をもっと寄って撮ってみようと思います。

というわけで、初めてのすみだ水族館の撮影記でした。

撮影機材

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