はじめに:迷う2つのFUJIFILM最新モデル
FUJIFILMは「色再現の美しさ」「フィルムシミュレーション」「クラシカルなデザイン」で、多くの写真愛好家から支持されてきました。その中でも人気を集めるのが、レンジファインダースタイルを踏襲した X-Eシリーズ と、固定レンズで完成度の高い X100シリーズ です。
2024年登場の X100VI と2025年8月28日に発売になる X-E5 は、最新のX-Trans CMOS 5 HRセンサーとX-Processor 5を搭載。
どちらも高画質・高機能を備えており「どちらを選ぶべきか」で悩む人が増えています。
この記事では、X-E5とX100VIの違いを徹底比較し、どんな人にどちらが合うのかを詳しく解説していきます。
スペックの違い
項目 | FUJIFILM X-E5 | FUJIFILM X100VI |
---|---|---|
発表日(日本) | 2025年6月12日 | 2024年2月20日 |
発売日(日本) | 2025年8月28日 | 2024年3月28日 |
価格(発売時) | オープン価格 実売:ボディ約22~24万円前後 | オープン価格 実売:約28万円前後 |
センサー | APS-C X-Trans CMOS 5 HR | APS-C X-Trans CMOS 5 HR |
有効画素数 | 約4020万画素 | 約4020万画素 |
画像処理エンジン | X-Processor 5 | X-Processor 5 |
レンズ | 交換式(Xマウント) | 固定式 FUJINON 23mm F2(35mm換算) |
手ブレ補正 | ボディ内5軸・最大中央7段 ※Eシリーズ初搭載 | ボディ内5軸・最大6段 |
ファインダー | 0.39型 約236万ドット OLED EVF | 光学+電子切替式ハイブリッドファインダー 約369万ドット |
液晶モニター | 3.0型 約184万ドット チルト式タッチパネル | 3.0型 約162万ドット チルト式タッチパネル |
AF方式 | インテリジェント被写体認識AF | インテリジェント被写体認識AF |
連写性能 | 最大20コマ/秒(電子シャッター) | 最大20コマ/秒(電子シャッター) |
動画性能 | 6.2K/30p、4K/60p、FHD/240p | 6.2K/30p、4K/60p、FHD/240p |
ISO感度 | 125〜12,800(拡張64〜51,200) | 125〜12,800(拡張64〜51,200) |
シャッター速度 | 1/4000秒(メカ)〜1/180,000秒(電子) | 1/4000秒(メカ)〜1/180,000秒(電子) |
記録メディア | SD/SDHC/SDXC(UHS-II対応) | SD/SDHC/SDXC(UHS-I対応) |
バッテリー | NP-W126S | NP-W126S |
サイズ | 約124×74×43mm | 約128×75×55mm |
重量 | 約350g(本体のみ) | 約521g(バッテリー・カード含む) |
国内特記事項 | Eシリーズ初のボディ内手ブレ補正 軽量・コンパクトな交換式ミラーレス | 90周年記念「X100VI Limited Edition」あり クラシカルなデザインと固定レンズ |
いつもと同様、ほぼほぼスペックは一緒ですね。
レンズを交換出来るかできないかの違いという感じです。
そうなるとやはり、自分にどっちが合うのかという話になってきますね。値段もしっかりした金額ですので失敗しないように選んでいきたいところ。
しっかり深掘りしていきましょう。
FUJIFILM X-E5とは|コンパクトボディと自由度の高さ
X-Eシリーズは「レンジファインダー風デザイン」と「交換レンズ式」を両立したモデル。
最新の X-E5 はクラシカルな外観を保ちつつ、最新の技術を凝縮した軽量・高性能モデルです。
X-E5の特徴
- 有効約4020万画素 X-Trans CMOS 5 HRセンサー
- X-Processor 5による高速処理と被写体認識AF
- コンパクトボディにEVF搭載(約350g)
- Xマウントレンズの豊富な選択肢
- チルト式液晶でローアングル・ハイアングル撮影に対応
X-E5の魅力
最大のメリットは レンズ交換による自由度。
XF16mmで広角スナップ、XF56mmでポートレート、XF70-300mmで風景や野鳥と、用途に合わせてレンズを変えられるため、1台で幅広いジャンルに対応可能です。
FUJIFILM X100VIとは|完成された固定レンズ機
一方の X100VI は「23mm F2レンズ(35mm換算)」を搭載した高級コンパクト。
2009年から続くX100シリーズの6代目で、ラシカルなデザインに最新センサーとハイブリッドファインダーを搭載した高画質スナップシューターです。
X100VIの特徴
- 有効約4020万画素 センサー
- FUJINON 23mm F2固定レンズ(換算35mm)
- 光学/電子切替可能なハイブリッドビューファインダー
- 最大6段分のボディ内手ブレ補正
- 内蔵NDフィルター搭載
- 28万円前後の価格帯
X100VIの魅力
レンズ交換はできませんが、レンズとセンサーの最適化による高い描写力が魅力。
さらに、クラシカルな操作ダイヤルやハイブリッドビューファインダーは、フィルムカメラを彷彿とさせる体験を提供します。
旅行や日常スナップにおいて「常に持ち歩きたくなる相棒」となる存在と言えるでしょう。
デザイン・操作性の比較
FUJIFILMのカメラはデザイン性の高さで人気があります。X-Proシリーズも然りですね。
X-E5とX100VIもクラシカルな雰囲気を持ちながら、それぞれに異なる操作感があります。
- X-E5:ミニマルでシンプルな操作系。ダイヤルは必要最低限に抑えられ、カスタマイズ性が高い。現代的で使いやすい設計。フィルムシミュレーションダイヤルがあるのは嬉しいですね。
- X100VI:シャッタースピードとISOを一体化したダイヤルを搭載。露出補正ダイヤルもあり、フィルムカメラ的な操作体験を楽しめる。
「カメラ道具として効率的に使いたい」ならX-E5、「操作そのものを楽しみたい」ならX100VIがおすすめです。
レンズの自由度 vs 固定レンズの完成度
カメラ選びで最も大きな違いがここです。
- X-E5:Xマウントの豊富なレンズ資産が使える。単焦点からズーム、マクロ、超望遠まで選び放題。
- X100VI:23mm F2固定。交換はできないが、センサーとレンズの組み合わせが最適化され、周辺までシャープな描写を実現。レンズシャッターによる静音性も強み。
「万能さ」を求めるならX-E5、「一つの画角を極めたい」ならX100VIです。
画質と色再現
両機は同じセンサーとプロセッサーを搭載しているため、画質は基本的に同等です。
高解像・高感度耐性・ダイナミックレンジともに最新水準。
さらにFUJIFILM伝統の フィルムシミュレーション も健在。
クラシックネガ、ETERNA、ASTIAなどを駆使すれば、JPEG撮って出しで完成度の高い写真を楽しめます。
私は、ACROSとクラシッククロームが好きですね。
違いを挙げるなら、X100VIは専用設計レンズにより 周辺まで均質な描写 を実現している点。
一方でX-E5はレンズ次第で表現の幅が広がります。
Xマウントのサードパーティレンズもたくさんありますので、レンズの違いを楽しむというのは交換レンズの醍醐味ですね。←当たり前なことを笑 小泉進次郎構文みたいなってしまった。
AF性能と動画性能
最新の被写体認識AFを搭載し、人物・動物・乗り物などを高精度で追従可能。スナップからポートレート、ストリートまで幅広く対応します。
- X-E5:レンズ交換により動画表現の幅が広がる。Vlogや作品撮りまで対応可能。
- X100VI:固定レンズながら6.2K/30pや4K HQ動画撮影が可能。旅行記録や日常動画に最適。
動画に重きを置くならX-E5、シンプルにスナップ動画を楽しみたいならX100VIです。
携帯性と撮影スタイルの違い
- X-E5:軽量ボディだが、レンズによってはシステムが大きくなる。
- X100VI:常にコンパクト。バッグにすぐ入れられる携帯性が魅力。
街歩きや旅行ではX100VIの強さが際立ちます。一方でX-E5は「今日はどんなレンズを使おうか」という楽しみ方ができます。
価格とコストパフォーマンス
- X-E5:ボディのみで比較的安価。薄型パンケーキレンズ(XF27mmF2.8)を組み合わせればX100VIに近い携帯性を実現可能。長期的にレンズを揃えればシステム投資が必要。
- X100VI:28万円前後と高価だが、レンズ込み価格であることを考えれば妥当。追加投資がほぼ不要。
トータルコストを考えると「拡張性を取るか」「シンプルさを取るか」の選択になります。
ユーザータイプ別おすすめ
X-E5がおすすめな人
- レンズ交換を楽しみたい
- 幅広いジャンルを撮りたい
- 将来的にシステム拡張を考えている
- コストを抑えて高画質を手に入れたい
X100VIがおすすめな人
- 画角を固定してスナップに集中したい
- 旅行や日常で常に持ち歩きたい
- フィルムライクな操作体験を楽しみたい
- 「道具」でなく「相棒」としてカメラを求めている
過去モデルからの進化点
X-E5
- 前機種X-E4から大幅に画素数アップ(2600万→4020万)
- カメラ軍幹部にフィルムシミュレーションダイヤルが追加
- 新プロセッサーによる高速処理
- ボディ内手ブレ補正を新搭載
X100VI
- X100Vからの進化としてボディ内手ブレ補正を新搭載
- 高解像センサーへの刷新
- 前機種X100Ⅴから大幅に画素数アップ(2600万→4020万)
どちらも大幅に進化しており、買い替え需要を強く刺激しています。
実際の使用シーン比較
- 街歩きスナップ:X100VIのシンプルさが圧倒的に強い。画角に迷うことがない。
- ポートレート撮影:X-E5+XF56mmF1.2の組み合わせがベスト。
- 旅行:荷物を軽くしたいならX100VI。多彩なシーンに対応したいならX-E5。
- 動画制作:交換レンズで表現の幅が広いX-E5が優勢。
まとめ|あなたに最適なのはどちら?
FUJIFILM X-E5とX100VIは「似ているけれど(なんなら中身はほぼ一緒)、決定的に違う」カメラです。
レンズを交換できるか出来ないかだけの違いで機種を分けるFUJIFILMさんは、相変わらず強気ですね。好きですよ。
- X-E5は拡張性と自由度を求める人に最適。レンズを変えながら自分だけのシステムを構築でき、幅広い被写体に対応可能。
- X100VIはシンプルさと完成度を求める人に最適。撮影体験そのものを楽しみ、常に持ち歩ける「相棒」になるカメラです。
どちらを選んでも、FUJIFILMならではの色と描写、そしてクラシカルな操作体験を楽しめることに変わりはありません。
今回比較したFUJIFILMのカメラですが、どちらも間違いなくいいカメラです。
そして、FUJIFILMの描写力、色味は最高ですよ。本当におすすめです。
この2台で悩まれている方にアドバイスするのは、最終的には、あなたの撮影スタイルが「自由度」なのか「シンプルさ」なのかで決めるのがベストでしょう。
私は、X100Ⅵを持っているのでとりあえずX-E5はステイしますが欲しいは欲しいです。
値段がお高いのでね。この値段なら、Nikon Zfあたりを買いたいところです。
X100Ⅵについては、所有しており作例をたくさん出しておりますので興味があればぜひ読んでいただきたいです。
それでは今回はこの辺で。さよなら〜
機材紹介
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