みなさんこんにちは、sakucameBlog sakuです。
突然ですが、カメラを趣味にしている方、あるいは仕事で使っているフォトグラファーの皆さん。
「撮影機材を湿気から守る」という意識、どれくらいありますか?
一眼レフやミラーレス、そして交換レンズは、ただの道具ではありません。
何十万円という投資であり、撮影人生の相棒です。
しかし、その相棒がある日突然「曇って撮れない」「ピントが甘い」などの症状を見せ始めたら…。それはもしかするとレンズ内部に発生したカビかもしれません。
このカビ、発生してしまうと修理費用が高く、最悪の場合は復活不可能。新品購入より高くつくケースさえあります。
そんな悲劇を防ぐのがカメラ用防湿庫です。
そんな大事な防湿庫を先日買い替えました。
防湿庫について説明しながら、私が購入した防湿庫やおすすめの防湿庫を紹介していければと思っております。
湿度がカメラを壊す理由
カビは湿度60%を超える環境で繁殖が活発になります。
日本は梅雨や夏場に湿度が80%を超える日も珍しくありません。さらに、冬場でも加湿器の影響や結露によって湿度は上がります。
レンズやカメラの内部は精密機器。
レンズは複数のガラスと金属パーツで構成されていますが、微細な隙間や接着部分にカビ胞子が付着しやすく、一度入り込むと除去が困難です。
また、電子回路や接点部分が湿気で酸化・腐食することで、動作不良の原因にもなります。
つまり、湿気対策=カメラを長生きさせるための生命線なのです。
8月の私の家の湿度、70%超え…冷房と除湿をうまく活用しても60%とかで気を抜くとあっという間に70%に戻ってしまいます。
防湿庫とは?
防湿庫は、内部の湿度を一定に保つための保管庫です。
見た目はガラス扉付きのキャビネットで、内部に湿度コントロールユニットが組み込まれています。設定湿度(例:40〜50%)を維持し続け、カビが発生しにくい環境を保ってくれます。
大きく分けて以下の2種類があります。
- 電子式防湿庫
- 電子制御で湿度を下げるタイプ。電気代は非常に安く、ほぼメンテナンスフリー。
- 東洋リビング、ハクバ、トーリ・ハンなど有名ブランド多数。
- 乾燥剤式防湿庫
- 乾燥剤を交換して湿度を下げるタイプ。電源不要で持ち運びやすいが、交換手間とランニングコストが発生。
防湿庫のメリット
- カビ防止
もっとも大きなメリット。湿度管理が徹底されることで、梅雨時期でもカビの心配がほぼゼロになります。 - ホコリ防止
密閉構造なので、レンズやボディにホコリが付着しにくい。掃除の頻度が減ります。 - 温度変化の緩和
急激な温度変化による結露を防げます。冬場の屋外撮影後にも安心。 - 整理整頓できる
レンズやボディ、フィルター、バッテリーを一箇所に美しく収納できます。見た目にも美しい。 - 資産価値を守る
防湿庫はカメラの中古買取価格にも影響します。きれいな状態で保管していれば、高値で売れる可能性が高まります。
防湿庫の選び方
- 容量
将来的な機材追加を考えて、今必要な容量の1.5倍を目安に。
例:現在カメラ1台+レンズ3本なら、50〜60Lタイプを選ぶと安心。 - 湿度設定範囲
カメラは40〜50%が理想。設定可能範囲と安定性を確認しましょう。 - 棚の可動性
大型レンズや長物を収納できるよう、棚板が調整できるモデルがおすすめ。 - 電力消費
電子式でも年間数百円〜千円程度。省エネ設計のモデルを選ぶとさらに安心。 - デザイン
部屋に置くものなので、インテリアになじむデザインも重要です。
おすすめ防湿庫3選【2025年版】
1. 東洋リビング オートドライ(EDシリーズ)
- 特徴:業界トップの湿度管理精度。静音設計。
- 容量例:51L〜200Lまで豊富。
- 価格目安:20,000〜60,000円
- Amazonリンク:東洋リビング オートドライ EDシリーズを見る
2. ハクバ E-ドライボックス
- 特徴:エントリー向けコスパモデル。デジタル湿度計付き。
- 容量例:25L〜60L
- 価格目安:10,000〜25,000円
- Amazonリンク:ハクバ E-ドライボックスを見る
3. トーリ・ハン ドライキャビ
- 特徴:業務用途にも対応するプロモデル。堅牢な作り。
- 容量例:30L〜300L
- 価格目安:25,000〜70,000円
- Amazonリンク:トーリ・ハン ドライキャビを見る
4. Re:CLEAN リクリーン 155L 防湿庫 NEXT(RCN-155D)
- 特徴:大容量155Lのハイグレードモデル。デジタル湿度計内蔵、自動除湿機能、内部LEDライト、鍵付き。カメラ収納とディスプレイ性を兼ね備え、除湿機能は安心の5年保証。
- 容量例:155L(複数ボディ+望遠・標準レンズ多数+アクセサリー収納可能)
- 価格目安:46,000〜50,000円前後
- Amazonリンク:Re:CLEAN 155L 防湿庫 NEXTを見る
↑今回私が買った防湿庫です。
防湿庫全般を実際に使って感じたこと
私もかつて、防湿庫を導入する前にレンズをカビでダメにした経験があります。
私がまだカメラのカビについて無知だった頃、使っていたズームレンズを売ってステップアップしようとカメラ屋さんに売りに行くとカビがあると言われ減額対象に。
修理してもらって売れば良品扱いになるかなと思って修理に出そうとしたら、修理見積もりは2万円。しかも完全には除去できないと言われました。
なので修理せず、減額されたまま売却。
そこでカビについて学び、その後、東洋リビングの25Lモデルを導入し、湿度は常に45%前後をキープ。当時は、防湿庫にこんな高い値段出すのには躊躇しました。単焦点レンズ買えちゃうやん。ってなりましたね。
それでも大事なカメラを守るため、購入。
おかげさまで梅雨時でも心配なく、気づけば7年以上、カビの発生ゼロです。
さらに、防湿庫に入れると整理整頓がはかどり、撮影に出かける際の準備もスムーズになりました。「あれ?フィルターどこ?」と探す時間がなくなります。
運用のコツ
- 扉の開閉は必要最低限にする(湿度変化を抑える)
- 使用後のカメラはしっかり乾燥させてから収納←これめちゃくちゃ重要
- 長期間使わないレンズにもキャップを装着
- 小物も一緒に保管しておくと管理が楽←小物も入るくらい大きいのを買った方がいいよ
購入レビュー|Re:CLEAN リクリーン 155L 防湿庫 NEXT デジタル湿度計付き【RCN-155D】
そして今回新たに導入したのは、Re:CLEAN(リクリーン) NEXTシリーズ RCN-155D。
容量はなんと155リットルと、フルサイズ一眼レフから超望遠レンズまで余裕で収納できる大容量モデルです。
湿気対策としてはもちろん、「大型機材を一箇所にまとめたい」という目的もあって選びました。ここからは、実際に届いてからの外観・機能・使い勝手について詳しくレビューします。

1. 外観とデザイン
色はシンプルなブラックで、前面には透明度の高い強化ガラス扉を採用。
そして内部の照明付き、色は暖色でとても好み。ここに一番惹かれて購入を決めました。
扉のフレーム部分はマットな質感で指紋がつきにくく、撮影機材を“魅せる収納”としてリビングや書斎にも違和感なく置けます。
鍵付きなので防犯面でも安心。高価なレンズやカメラを持っている方にとっては、この鍵が地味に重要ポイントです。

2. 容量と収納力
155Lという大容量は想像以上にゆとりがあります。
棚板は高さ調整可能なスチール製で、重い望遠レンズやビデオカメラも安定して置けます。
私の場合、
- フルサイズミラーレス × 2台
- APS-Cボディ × 1台
- コンデジ × 2台
- 標準ズーム・単焦点レンズ数本
- 70-200mm望遠ズーム
- 100-400mm超望遠ズーム←将来的に場所空けてます
- 外付けフラッシュ、フィルターケース、バッテリー類
をすべて入れてもまだ余裕があり、下段にはフィルター、ストロボ類まで収納できました。
大きな機材を持っている方や、今後の機材追加を考えている方には非常に心強い容量です。

3. 湿度管理性能
RCN-155Dはデジタル湿度計を前面上部に搭載しており、庫内湿度がひと目で確認できます。
設定湿度は本体内部のコントローラーで簡単に調整可能。
私は40%に設定して運用していますが、梅雨時でも**±3%程度の安定性**をキープしてくれています。
これは電子式防湿庫ならではの性能で、乾燥剤式のように交換やメンテナンスの手間もありません。
4. 静音性と電力消費
運転音はほぼ無音に近く、寝室や書斎に置いても全く気になりません。
また、省エネ設計で年間消費電力はおよそ数百円程度。
大容量モデルにもかかわらず、ランニングコストは非常に低いです。
5. 使い勝手
- 棚板の高さ調整が自由なので、収納する機材に合わせてレイアウト変更が可能。
- ガラス扉はマグネット式で開閉がスムーズ。
- 下段は背の高いレンズを立てて収納でき、上段にはボディや小物を配置すると取り出しやすい。
- 防湿庫内部はやや暗めですが、別売りのLEDライトを追加するとディスプレイ感が増します。

高さは、このガチャレールについている長いダボみたいなもの簡単に外せて高さ調整できます。

トレイを引き出すには、扉を90°あけても扉のゴム部分に当たって開かないので135°くらい空けなければならないのは難点です。壁際に置きたい方などは注意ですね。

6. 安心の5年保証
Re:CLEANのNEXTシリーズは5年保証付きという点も大きな安心材料です。
防湿庫は長期的に使うものなので、保証期間の長さは信頼性に直結します。
仮に湿度制御ユニットが故障しても、保証期間内なら修理対応が受けられるのは心強いポイントです。
問題は、保証書をちゃんと取っておけるかの方が心配ですね。笑
7. 実際に使って感じたメリット
- 収納力が抜群で、これまで複数の小型防湿庫やドライボックスに分けて保管していた機材を1か所に集約できた。
- 湿度が安定し、特に梅雨時の不安がなくなった。
- 鍵付きで防犯性が高く、外出中も安心。←子供に勝手に開けられないようにできるので助かる
- 見た目がシンプルで高級感があり、部屋のインテリアにも馴染む。
8. 気になった点(あえて挙げるなら)
- 大容量ゆえに設置スペースはある程度必要(幅約40cm×高さ約115cmほど)。
- キャスターは付いていないため、設置後の移動は少し大変。
- 先ほどの扉135°開けなければいけない問題。
商品まとめ|RCN-155Dは「本格派向けの大型防湿庫の決定版」
Re:CLEAN RCN-155Dは、
- 多くの機材をまとめて管理したい
- 長期的に湿度管理を徹底したい
- 大型レンズやビデオ機材も収納したい
といったユーザーに最適なモデルです。
大容量155Lで収納力は十分、湿度の安定性も高く、鍵や保証も備えており、コストパフォーマンスは非常に優秀。
設置スペースさえ確保できるなら、これ1台で長年の機材保護が叶います。
もしこれでも溢れかえるようなら横に同じの買って並べます。笑
この次のサイズの195Lもあったのですが高さがあり、私の部屋には少し圧迫感がありそうだったのでやめました。
家のレイアウト、広さ、機材の量などを考えて豊富なサイズの中から選ぶといいと思います。
まとめ|防湿庫は「保険」ではなく「必需品まとめ|防湿庫は「保険」ではなく「安心を買う道具」
カメラやレンズは、見た目は頑丈でも中身は非常にデリケートな精密機器です。
湿気によるカビや結露は、一度発生すると修理やクリーニングに高額な費用がかかり、しかも完全には元に戻らない場合も少なくありません。
それは、何年もかけて集めたお気に入りの機材や、もう生産されていないレンズであればなおさら大きな損失です。
防湿庫はそんなリスクを未然に防ぐ、もっとも確実で手間のかからない方法です。
導入すれば、梅雨や夏場の高湿度、冬場の結露からも機材を安全に保護でき、日々の保管管理のストレスから解放されます。
しかも電子式防湿庫なら、電気代は年間数百円程度。
それで何十万円、時には百万円単位の機材を守れると考えれば、コストパフォーマンスは圧倒的です。
さらに、防湿庫は単なる収納ではなく、**機材を美しくディスプレイできる「見せる収納」**としても優秀です。
撮影前に扉を開け、整然と並んだカメラやレンズを選び取る瞬間は、まるでお気に入りの時計や楽器を手にするような高揚感があります。
「いつでもベストコンディションで撮影に臨める」安心感は、作品の質にもきっとつながるでしょう。
カメラ機材を長く大切に使いたいなら、防湿庫はもはや贅沢品ではなく必需品。
容量・デザイン・機能をあなたの撮影スタイルや部屋のスペースに合わせて選び、今日から湿気対策を始めましょう。
それは単なる収納の購入ではなく、あなたの写真生活を長期的に守る投資になります。
みなさんが素敵なカメラライフを送れるように願ってます。笑
それではまた次の記事で。さよなら〜。


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