「富士山は見る方が好き。」そんなことを言いながら富士山を好んで撮影することはや10年。
神奈川、東京、千葉から夕暮れ時に見るシルエット富士山。
山梨から見る天の川を背景にした富士山。
静岡から見える茶畑を全景に撮る富士山。
いろんな場所、角度から富士山を撮影してきました。
富士山をよく撮影するので知人には、富士山に登ったことあるの?とよく聞かれるのですが登ったことはありません。
富士山を撮るのが好きだから、富士山に登れば富士山を撮影できないし、登る必要がないと思っていたのですが、ふと、富士山を撮影するのが好きと言っているのに登ったことがないのは「この人本当に富士山好きなのか」と思われるのではないか、好きということの信憑性にかけるなぁと気がついてしまいました。
好きなものをちゃんと知らないのに好きと言っても説得力もないですし、私自身の富士山愛が足りないだろと思い、春からゆっくり計画立てて7月末ついに富士山登山にチャレンジしてきました。
富士山登山
登山口は、御殿場ルート。
富士山には登山口が全6ルート(1吉田ルート2富士宮ルート3須走ルート4御殿場ルート5プリンスルート6吉田口登山道)あるようなのですが、私はマイカー規制のない御殿場ルート一択。
24時頃から登って8合目あたりで日の出を見てその後、登山再開8時頃登頂。一休みして13時頃下山。というプランで登っていきます。
この後待ち受ける苦行も知らず、5合目で意気揚々と準備を進めて出発です。
五合目 標高1440m
24時出発ということで21時頃に御殿場口新五合目に到着し、仮眠をとります。
高山病にならないようするためには、ゆっくり標高を上げながら登山したり、なるべく長い時間標高の高い場所に滞在することがいいらしいです。
なのでまず運転による疲労をとるために五合目で仮眠です。
仮眠をとって万全な状態で挑むのが一番ですね。
そして予定通り24時から登山開始。
登山靴を履いて、防寒対策をし、暗闇なのでヘッドライトを万全の体調で登り始めます。
緩やかな登り坂をひたすら2時間。
下調べでは御殿場ルートは人が少ないという情報があったのですが、本当に人が少なく暗闇の中登っていると道を間違っていないか心配になります。
水や食料、防寒着やカメラ。荷物も最小限にしてきたつもりですが、数時間登山していると肩と腰にきますね。
登る前、標高の高い場所で星が撮りたいと思っていたので三脚を車に積んできましたが、五合目では雲がたくさんあり上でも星は撮れないかなと思い三脚を置いてきたのは正解だったかもしれません。
頑張って登っていたのですが4時半頃に空が明るくなってきました。笑
まだ6合目にも着いてません。
御殿場ルートは、富士山の東側にあるのでルートのどこにいようが日の出は見れるのでそこまで焦って登る必要はないですが、それでもなるべく標高の高いところで見たいので頑張って登ります。
いやぁ綺麗な空です。
移り変わる景色を写真に収めたい気持ちを押し殺して朝焼けを背に6合目に向かってひたすらに登っていきます。
たまに振り返りながら。
六合目 標高2590m
そして六合目到達。
予定では3時間で到達する予定でしたが、5時間半もかかってしまいました。
本当にきつかった。もう帰りたいと思うほどに。
六合目に到着するまでに1Lの水と500mLのスポーツドリンクも飲み尽くしてしまい六合目の山小屋で1本500円の水を2本購入です。
ベンチに座りながら、オレンジ色になっていく空を眺め体力を回復します。
汗が冷えて寒いです。
癒されますね〜
達成感がすごいです。
もう帰ってもいいかなと思うのですが一度手をつけたら終わらせるまで違うことしたくないタイプなのでなんとしても登頂したいと思い引き続き登り始めます。
太陽が顔を出し始めたので立ち止まり撮影
本当に美しいですね。
明るくなってきたのでISO感度も下げて撮影してもブレずに撮れるので助かります。
重いけど頑張って持ってきた24-70mmF2.8
70-200mmで撮ったらまた違う良き写真が撮れたのかなと思いつつもそんな重いレンズ持ってこれないと実感しました。
なぜ登山家がAPS-Cやマイクロフォーサーズのセンサーサイズのカメラを好んでいるのか納得できましたね。
軽いは正義。登山しながらこの言葉がずっと頭の中をぐるぐるしておりました。いかに軽量化できるかが大事になってきます。皆様も小さく画質の良いカメラとレンズを持って登山しましょう。
七合目 標高3040m
疲労困憊ですがなんとか七合目に到着です。
7合目に着いた時にはもうすでに明るくなっていました。
明るくなっても絶景ですね。
疲れすぎてもうカメラをバックから出すのも億劫なのですが、7合目では休憩しながら撮影しました。
首からぶら下げて登るほどの気力もなくまたバックにしまって山頂へ向けて登り始めます。
七合目以降、キツすぎて写真を撮っておりません。笑
古傷の左膝の痛み、軽度の頭痛、疲労。八合目以降のつづら折りの道が辛すぎます。
追い越していく人、下山する人に後もう少しだよと励まされながら少しずつ登ります。
九合目過ぎたあたりで後15分くらいで山頂!頑張ってと言われ頑張って登るも一向に着きません。笑
ペースが遅過ぎて結局15分と言われてから、1時間かけて登頂しました。
山頂 標高3700m
いやー本当に辛かった。運動不足、準備不足。
富士山を舐めてた訳ではないのですが、マジで辛かったです。山頂で数十分横になり、下山です。
膝が痛すぎるのですが、アドレナリン出しまくって気合いで降りていきます。
しかし痛過ぎて下山した頃には、膝ぶっ壊れて歩けなくなるんじゃないかと思うほどに。
帰ってきても車の運転あるんだよなーと思いながらひたすらにマイペースに下山します。
七合目あたりまで降りてくると大砂走りという道があり砂利道があり、そこを通って下りていきます。トレイルランの方々は、すごいスピードで下りていきます。
六合目あたりまで下りてきてそこから五合目までが驚くほど長くてめげそうになりました。
合わせて登りで夜中にこの距離を登ってきたのかと自分に驚きました。
なんとか天に昇らず、下界に下りてくることができました。
五合目にあるトイレは無料で助かります。
小便器の前で用を足す自分の膝が震えて尿も震えて飛んでいく姿に一人笑ってしまいました。
そして自分の車の前まで戻ってきた時やっと富士山登頂したんだなと実感しましたね。
登山靴を脱いだ瞬間は、小学校のスキー教室終わりに脱ぐインナータオルくらい気持ちがよかったです。※←わかる方いない説ある。
そして痛い膝を湿布で冷やしながら、安全運転で帰宅しました。
まとめ
超絶大変でしたが、なんとか富士山を登頂することができました。
下山して数日は、足の痛みと筋肉痛とで、富士山なんてもう一生登らん!と言っていましたが、数週間経った今は来年は、もっとトレーニング積み、持ち物も今一度精査し、違う登山口からなら登ってみようかなという気持ちです。
そして何より余裕のある登山をしようと思いますね。一泊するとか…ね。
それと今回は、天候に恵まれましたが、山の天候は急変したり、永遠雲の中だったりすることもあると聞きますので、今後も富士山に限らず登山していきたいと思っているので適切な判断をできるようにしっかり知識もつけていきたいですね。
良い情報があれは共有できればと思います。
とりあえず、よくわからない雑日記になってしまいましたが今回の記事は、富士山で綺麗な朝焼けが撮れたけど山頂までの登山は死ぬほどキツかったよということが伝われば幸いです。
そんなところで今回はしめたいと思います。また次の記事でお会いしましょう。
今回使用した撮影機材は下記のリンクを参照ください。↓
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