私はスナップ撮影のとき、昔から使っているSDカードと、最近購入したハイスペックなSDカードを、ポーチに手を突っ込んだときに手に当たったものをそのままカメラに入れて撮っています。笑
そうすると、誰でも分かるくらいに書き込みスピードが違うんですよね。それに、昔は16GBくらいで十分足りていたのに、カメラのスペックが上がったり、JPEGで撮っていたのをRAWで撮るようになったりして、16GBなんてあっという間に容量がいっぱいになってしまいます。64GBでも使う機種によってはあっという間です。
というわけで、ちょっとずつ昔のSDカードを使うのをやめて、乗り換えていかなければならないなと感じています。そこで今回は、気になった5枚のスペックを自分なりに比較、整理してみることにしました。
先に断っておくと、今回は全部を買って速度計測した、というわけではなく、各メーカーの公式スペックを中心にまとめた記事です。「選ぶ前に知っておきたい情報を整理した」くらいの温度感で読んでもらえるとうれしいです。
今回比較する5枚
今回調べたのは、以下の5製品です。いずれも各メーカーのラインナップの中でも上位に位置する、いわゆる「高級SDカード」たちです。
- キオクシア EXCERIA PRO
- GIGAstone SD UHS-II V90シリーズ
- SanDisk Extreme PRO(UHS-II V90)
- ProGrade Digital Iridium(SDXC UHS-II V90)
- Lexar Professional 2000x GOLD Series
どれもUHS-II規格・V90(動画撮影時の最低書込速度90MB/s保証)に対応した、いわゆる「プロ・ハイアマ向け」の1枚です。ひとつずつ見ていきます。
キオクシア EXCERIA PRO
まずは国内メーカー、キオクシアのEXCERIA PROから。旧東芝メモリということもあって、NAND自体を自社で作っているメーカーの安心感があります。
- 最大読出速度:270MB/s
- 最大書込速度:260MB/s
- スピードクラス:UHS-II、U3、V90、Class10
- 8K動画の撮影に対応
- 価格の目安(128GB):36,980円(Amazon.co.jp)
数値だけ見るとこのあと紹介する海外勢にわずかに劣る部分もありますが、国内正規品としてのサポート体制や信頼感を重視する人には安心感がある1枚だと思います。
なお、2026年2月には後継の「EXCERIA PRO G2」(読出310MB/s・書込295MB/s)も発売されています。128GBの価格は55,310円〜と、旧モデルよりだいぶ上がるので、今回は現行で買いやすい旧モデルの数値で比較しています。
GIGAstone SD UHS-II V90シリーズ
続いては台湾のストレージメーカー、GIGAstoneのUHS-II V90シリーズです。正直このブランド、今回調べるまであまり馴染みがなかったんですが、スペックを見てちょっと驚きました。
- 最大読出速度:300MB/s
- 最大書込速度:250MB/s
- スピードクラス:UHS-II、U3、V90
- 4K/8K UHD動画撮影に対応
- 価格の目安(128GB):19,990円(Amazon.co.jp)
大手ブランドに引けを取らない数値を出してきていて、しかも128GBで2万円を切る価格で、今回調べた5枚の中でもかなり手頃です。知名度はまだこれからという感じですが、コスパ重視で高性能なカードを探している人には気になる存在だと思います。
SanDisk Extreme PRO(UHS-II V90)
言わずと知れた定番ブランド、SanDiskのExtreme PROシリーズ。実はExtreme PROには従来のUHS-I版(読出200MB/s・書込140MB/s)と、より上位のUHS-II V90版があるんですが、今回は「高級」というテーマなので後者のUHS-II V90版を見てみます。
- 最大読出速度:310MB/s
- 最大書込速度:304MB/s(128〜256GB。512GB以上は305MB/s)
- スピードクラス:UHS-II、U3、V90
- IP68準拠の防水・防塵性能、6mからの落下耐性
- 8Kシネマ品質の動画撮影に対応
- 価格の目安(128GB):57,222円(Amazon.co.jp)
今回調べた5枚の中では読出速度がトップクラス。さらにIP68の防水防塵と耐衝撃性能まで備えていて、スペック表だけ見ても「さすが定番ブランドの上位モデル」という安定感があります。
ただ、この新型(2026年7月発売)は価格がかなり高く、128GBで5万円台からと、正直びっくりしました。一方、ひとつ前の世代(読出300MB/s・書込260〜300MB/s)なら、128GBで3万円前後から探せます。性能重視なら旧世代も選択肢に入りそうです。
ProGrade Digital Iridium(SDXC UHS-II V90)
ProGrade Digitalは、プロカメラマン・映像クリエイター向けに特化したブランドです。知る人ぞ知る、という感じの存在ですが、スペックはしっかりハイエンドです。
ちなみに、SDカードでは以前「COBALT」シリーズ(読出300MB/s・書込250MB/s)が有名でしたが、現在は後継の「Iridium」に置き換わっているようなので、今回はIridiumを取り上げます。
- 最大読出速度:300MB/s
- 最大書込速度:275MB/s(256GB以上。128GBは200MB/s)
- スピードクラス:UHS-II、V90(最低書込90MB/s保証)
- 価格の目安(128GB):29,800円(Amazon.co.jp)
書込速度は今回の5枚の中でSanDiskに次ぐ数値ですが、容量によって差があるので、買うときはチェックしたいところです。知名度よりも「本当に現場で使われているものを選びたい」という人に刺さりそうなブランドだと感じました。
Lexar Professional 2000x GOLD Series
最後はLexarのProfessional 2000x GOLD Series。Lexarも老舗のメモリーブランドで、Professionalシリーズはその名の通りプロ向けのラインナップです。
- 最大読出速度:300MB/s
- 最大書込速度:260MB/s
- スピードクラス:UHS-II、U3、V90
- 価格の目安(128GB):19,400円(Amazon.co.jp)
読出・書込ともにバランスよく高い数値で、価格も今回調べた5枚の中で一番手が届きやすいゾーンです。初めて高級SDカードを試してみたい、という人の最初の1枚としても選びやすそうです。
スペック比較表
調べた数値をまとめると、こんな感じになりました。
| 製品名 | 最大読出速度 | 最大書込速度 | スピードクラス | 価格の目安(128GB) | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| キオクシア EXCERIA PRO | 270MB/s | 260MB/s | UHS-II / V90 | 36,980円 | 国内メーカーの安心感 |
| GIGAstone UHS-II V90 | 300MB/s | 250MB/s | UHS-II / V90 | 19,990円 | 2万円を切る手頃さ |
| SanDisk Extreme PRO(UHS-II V90) | 310MB/s | 304MB/s | UHS-II / V90 | 57,222円 | IP68防水防塵・耐衝撃 |
| ProGrade Digital Iridium | 300MB/s | 275MB/s(128GBは200MB/s) | UHS-II / V90 | 29,800円 | プロ向けブランドの信頼性 |
| Lexar Professional 2000x GOLD | 300MB/s | 260MB/s | UHS-II / V90 | 19,400円 | 5枚の中で最安・バランスの良さ |
※速度の数値はすべて各メーカー公式サイト記載の理論値・カタログスペックです。実際の転送速度は使用するカードリーダーやカメラ本体、PC環境によって変わってくるので、あくまで目安として見てもらえればと思います。
※価格は2026年9月時点で、Amazon.co.jpに掲載されていた価格の目安です。SDカードは価格の変動が大きく、店によっても差があるので、買う前に最新の価格を確認してください。
結局どれがいいのか、用途別に考えてみた
スペックだけ並べても選びにくいと思うので、自分なりに用途別で整理してみました。
- とにかく速度を最優先したい人 → SanDisk Extreme PRO(UHS-II V90)。読出・書込ともに今回の5枚で最速クラスで、防水防塵性能もついてきます。ただし新型は価格がかなり高いので、旧世代も含めて検討したいところです。
- 国内サポートを重視したい人 → キオクシア EXCERIA PRO。数値は僅差でも、国内正規品としての安心感は捨てがたいところです。
- プロ現場での信頼性を求める人 → ProGrade Digital Iridium。知名度は控えめでも、プロ向けに特化したブランドという立ち位置に魅力を感じました。
- コスパよく高性能なカードを試したい人 → GIGAstoneまたはLexar Professional。どちらも数値は上位モデルに引けを取らず、128GBで2万円前後から探せるので、今回の5枚の中では手を出しやすい価格です。
おわりに
今回はあくまで公式スペックベースでの比較でしたが、こうして並べてみると「高級SDカード」と一口に言っても、ブランドごとに微妙に立ち位置が違っていて面白いなと感じました。速度だけならSanDisk、安心感ならキオクシア、玄人向けならProGrade Digitalといった具合に、意外と個性が出るジャンルなんですね。
次は気になった数枚を実際に購入して、自分のカメラで実測のベンチマークを取ってみようと思っています。カタログスペック通りの数値が出るのか、それとも意外な差が出るのか、実機での検証結果もまたこのブログでまとめてみるつもりです。
取り急ぎ買いたいけど、いい値段するからすぐにとはいかないかなぁ。
冬ボーナス入ったら、3万くらいのを2枚ほど買おうかな。12月まで悩もうと思います。
紹介機材一覧
※記事中の速度の数値は執筆時点(2026年9月)で確認できた各メーカー公式サイトの情報、価格はAmazon.co.jpの掲載価格をもとにしています。最新の仕様や価格は各メーカー・販売サイトでご確認ください。
















ちなみにNAND(ナンド)というのは、SDカードの中で写真や動画のデータを実際に記録している部品(フラッシュメモリ)のことです。電源を切ってもデータが消えず、このNANDの品質がカードの速度や耐久性を左右します。