VIVANTの乃木が参拝していた神社へ。X100Ⅵ1台だけ持って神田明神を歩いてきた話

みなさんこんにちは。sakucame Blog sakuです。

VIVANT、観ていますか。

バルカ共和国から帰ってきた乃木が、日本で参拝する神社があります。あれが神田明神です。ロケ地として何度も出てくるので、観ている人には見覚えのある朱色だと思います。

シーズン2はまだ放送中です。最終回を迎える前に行っておきたいな、と思って、10月の朝に行ってきました。

持っていったのはFUJIFILM X100Ⅵ。このカメラは、もうお馴染みですね。1軍です。

レンズは交換できません。23mm、35mm判換算で35mm相当の単焦点が1本ついているだけのカメラです。

saku
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神社って、三脚も立てられないし、人も通るし、そんなに長居するところでもないのでしっかり参拝してサクッと写真を撮ります。だったらカメラは1台でいい、というか1台のほうがいい。レンズを選ぶ時間がまるごと消えるので、その分だけ境内を見ていられますのでね。

裏参道から入ってしまった

神田明神の裏参道。「神田明神裏参道」と書かれた看板と、苔の乗った石段

着いて最初に撮ったのがこれです。

「神田明神裏参道」と書いてあります。

裏です。

神田明神は、秋葉原から歩けば普通に正面へ出ます。ただこの日は秋葉原を使わず、裏参道のほうが近い駅から歩いてしまいました。自宅から、最短距離をGoogleマップで検索したら裏参道につきました。

坂を上がってきて、気づいたら正面ではなく横の階段の前に立っておりました。

ISO800、f/2.0、1/80秒。朝9時前のこの階段はまだ日が入っていなくて、絞りを開けないと止まりません。階段を登った疲労で、1/80くらいでないとぶれてしまいそうだったのでSSは上げ気味。笑

石段に苔が乗っていて、脇の植え込みが濡れたままで、観光地の入口という顔をしていません。正面から入ると見られない顔が、裏参道にはあります。

正面は、ビルの谷間にあった

ビルに挟まれた神田明神の表参道。緑青の吹いた銅の鳥居の奥に朱色の随神門が見える

せっかくなので、一度降りて正面に回りました。

これが表参道です。

両側がぜんぶビルです。オフィスとマンションに挟まれた細い通りの入口に、緑青の吹いた銅の鳥居が立っていて、その先の突き当たりに朱色の門が見えています。

この「奥に門が見えている」構図が、35mm相当だとちょうど収まります。広角すぎると通りがスカスカになるし、望遠だと鳥居が入りません。

神田明神の立地は、わりと衝撃的です。秋葉原から歩いて5分、御茶ノ水からでも5分。完全に都心のど真ん中に、1300年近い神社が普通に建っておりました。

saku
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ドラマで観ていたときは、もっと山の中とは言わないまでも、静かな場所にあるんだと思っていました。実際はビルの谷間です。画面だと門から上しか映らないので、そりゃ分からないですよね。

随神門は、とにかく朱が濃い

青空の下の神田明神の随神門。朱塗りの柱と緑青の屋根、金の金具

門の正面に立つと、これです。

朱が、想像よりずっと濃いです。

屋根の緑青と、朱と、金の金具。この3色が青空の下で全部同時に光るので、最初の1枚は露出をどこに合わせるか迷いました。

この随神門は、昭和51年(1976年)に檜木造で再建されたものだそうです。建って50年です。古いものだと思って見ていると、意外と新しい。

そして、ここがVIVANTで乃木が立っていた場所です。

ドラマで観た朱色を、同じ角度で見られます。聖地巡礼として分かりやすいのは、たぶんこの門です。

手水舎

神田明神の手水舎。1/10秒で切ったため参拝者の手だけが流れている

門をくぐってすぐ左に手水舎があります。

朝の参拝者が、ちょうど手を清めているところでした。

シャッターは1/10秒です。

手が完全にブレています。やっぱり階段を上がった疲労と、手を清めている人が動き早すぎる。

これ、失敗でしょうけど気にしない。記録スナップですからね!

f/5.6まで絞っているので、鉢の彫りも奥の柱もしっかり出ています。知らぬ間に絞られていまっした。レンズのリング部分が手にあたってなのか回ってしまったのですかね。1/10秒は、その影響の数字です。

神社で人を撮るのは少し気を使いますが、顔が写らない角度なら、こういう「参拝している空気」だけをうまく切り取ります。

獅子山は、下のほうが面白い

神田明神の獅子山。岩の上の親獅子と、下の緑に埋もれた子獅子

社殿に向かって左手に、岩を積み上げた一角があります。獅子山です。

てっぺんに親の獅子がいて、滝が流れていて、全体がちょっとした庭になっています。

で、多くの人は上の獅子を見て終わると思うんですが、面白いのは下です。

岩の下のほう、緑に埋もれるあたりに子獅子がいます。崖から落とされている最中の子です。獅子は我が子を谷に落とす、というあの話を、そのまま石で作ってあるそうです。

1/240秒、f/3.2。木漏れ日が強くてコントラストが暴れるので、少し絞りを開けて明るいところに合わせました。天気良すぎると陰影でうまく撮影できないことがあるからあんまり好きではない。

したのため池に金魚がいますという掲示がありましたが、あまりに勢いのある水が落下してきて水飛沫がすごいので金魚は探せなかったです。

というかこんな環境化で本当にいるのだろうかと思ってしまいました。

この日のいちばんは、提灯の壁だった

神田明神の奉納提灯の壁。朝の光で提灯が光り、磨かれた床に映り込んでいる

社殿の脇に、奉納提灯がずらっと並んだ壁があります。

これが、この日のベストです。

朝の光が斜めから入って、提灯が内側から光っているみたいに見えています。そして足元の手すりが磨かれていて、提灯の列が丸ごと映り込んでいます。

1/400秒、f/2.2、露出補正はマイナス1段。

光っているものを撮るときは、周りを暗くしたほうが光ります。

プラスに振ると提灯の白が飛んで、ただの白い四角の列になります。マイナスに振ると、提灯だけが残って、周りの朱色の壁も床も沈みます。神社の提灯や灯籠を撮るときは、だいたいマイナス補正から始めるとうまくいきます。

saku
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手すりの反射は完全に運でした。元々こんなに艶がある材質なのか、それとも朝に掃除したのか分かりませんが、思わぬところで今回のベストショットを撮ることができて満足です。

社殿は、空襲を生き延びている

見上げた神田明神の社殿の屋根。緑青の瓦と青空に浮かぶ白い雲

社殿の屋根を、下から見上げて撮りました。

1/1500秒、f/2.2。青空に対して屋根を少し沈めたかったので、ここもマイナス1段です。基本アンダー目に撮ります。

緑青の屋根と白い雲のコントラストだけで持っていける構図なので、余計なものは入れませんでした。

この社殿、見た目は完全に木造の古い建築なんですが、実は違います。

大正12年(1923年)の関東大震災で、江戸時代後期の社殿が焼けたそう。いまの社殿は昭和9年(1934年)の再建で、構造は鉄骨鉄筋コンクリート、総朱漆塗。当時としてはかなり思い切った選択だったのではないでしょうか。

そして第二次世界大戦の空襲で、周りが焼けるなかで、この耐火構造の社殿だけがわずかな損傷で残ったようです。さすがSRCですね。

コンクリートだから古くない、という話ではなくて、コンクリートにしたから残ったという話ですね。撮ってこうやってブログを書くにあたって調べて色々と知り、見え方が変わりました。

だいこく様は、飾りじゃなくてご祭神そのもの

神田明神の石造りのだいこく様。背後にガラス張りのビルが写り込む

境内の西側に、石のだいこく様が座っています。

かなり大きいです。石灯籠と比べてもらうと分かりますが、見上げる高さがあります。

ここで間違えやすいのが、これは縁起物の置物ではなくて、ご祭神そのものだということです。

神田明神のご祭神は三柱います。

  • 一之宮 大己貴命(おおなむちのみこと)=だいこく様
  • 二之宮 少彦名命(すくなひこなのみこと)=えびす様
  • 三之宮 平将門命(たいらのまさかどのみこと)=まさかど様

この石像は、一之宮のだいこく様です。縁結びの神様として並ぶ人が多いのはそのためです。

背景にガラス張りのビルが入ってしまうんですが、これは避けようがないので、もう入れることにしました。都心の神社は、都心であることを隠さないほうが素直に写ります。

1/1400秒、f/2.2。石像の白とガラスの反射が同じくらい明るいので、ここもマイナス補正です。

ガラスの向こうに、変な顔がいた

ガラスの向こうに置かれた石像。目が丸く飛び出し牙の見える顔を白黒で撮影

境内を一周して、帰ろうとしたところで見つけました。

顔が、すごい。

目が丸く飛び出していて、鼻が潰れていて、口から牙が出ています。怖がらせにきているはずなのに、完全に笑っています。

この1枚だけ白黒にしています。そっちの方が合いそうだなと感じたから。白黒にすると表情だけが前に出てきますね。

最後は、金色の神輿

ガラスケースに納められた神田祭の神輿。朝の光で金の金具が光っている

出口の近くに、神輿が納められています。

神田祭の神輿です。ガラスケースの中なので触れませんが、金具の彫りが近くで見られます。

朝の光が側面から入って、金の部分だけが光っていました。ここもマイナス補正で、金だけを残しています。

朱色の門から入って、提灯を見て、だいこく様に挨拶して、最後に金色を見て帰る。

まとめ

神田明神をX100Ⅵ1台で歩いた話でした。

  • 秋葉原から徒歩5分。裏参道から入ると、観光地じゃない顔が見られる
  • 随神門は昭和51年(1976年)再建の檜木造。VIVANTで乃木が立っていたのもここ
  • 社殿は昭和9年(1934年)再建の鉄骨鉄筋コンクリート。空襲を生き延びている
  • ご祭神は大己貴命(だいこく様)・少彦名命(えびす様)・平将門命の三柱
  • 獅子山は上の親獅子より、下に落とされている子獅子が面白い
  • 提灯も金具も、光るものはマイナス補正から始める

35mm相当1本という制約は、神社ではほとんど不自由しません。

建物は引けば入るし、金具や彫りは近づけば撮れます。できないのは「遠くの一点だけを抜く」ことくらいで、それは神社ではあまり必要になりませんでした。

レンズを選ばない日は、境内を見る時間が増えます。

それだけでも1台で行く価値があります。軽装備だと機動力上がりますしね。

RICOH GRⅢxとFujifilm X100VIの本体写真を並べた比較アイキャッチ画像

紹介機材一覧

なおこの記事の内容は2026年10月28日時点のものです。神田明神の由緒・社殿・随神門についての記述は神田明神公式サイトによります。

ここまで読んでくれてありがとうございました。VIVANT続き気になる〜。

それではまた次の記事で会いましょう。さよなら〜

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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