みなさんこんにちは。sakucame Blog sakuです。
前回、カメラ機材を飛行機で運ぶときに効いてくるのは容量ではなく重量だった、という話を書きました。
その記事で「エアポート アドバンテージ XTが本命」と書いたんですが、そこに至るまでに5モデルの内寸を全部並べて比べています。
今回はその表をそのまま出します。
私の目的はNIKKOR Z 800mm f/6.3 VR Sを入れることなので、そこを基準に見ていきます。数字が続くので、気になる方だけ読み進めていただければと思います。
比べたのはこの5モデルです
Think Tankのエアポート系で、ローラー(ローリングケース)はこのあたりです。
・エアポート ナビゲーター V2
・エアポート アドバンテージ XT
・エアポート ローラーダービー V2
・エアポート インターナショナル V3.0
・エアポート セキュリティ V3.0
名前が似ていて、最初はさっぱり区別がつきませんでした 笑
内寸と本体重量を並べます
公式サイトと、国内正規代理店である銀一の数値です。
| モデル | 内寸(W×H×D cm) | 本体重量 |
|---|---|---|
| ナビゲーター V2 | 38.1×33×17.3 | 未確認 |
| アドバンテージ XT | 33.8×45.7×16.5〜19.1 | 3.18〜3.59kg |
| ローラーダービー V2 | 32×47×14〜19 | 4.5kg |
| インターナショナル V3.0 | 33×47×16.5〜19.1 | 4.4〜5.2kg |
| セキュリティ V3.0 | 33×53.3×17.8〜20.3 | 5.0〜5.8kg |
※本体重量に幅があるのは、公式が「付属品を全部外して仕切りを最小にした場合」を下限として書いているからです。実際に使う状態では上寄りの数字になります。
容量が増えるにつれて、本体重量もきれいに増えていきますね。ここが①で書いた話に直結します。
公式の「収納例」が意外と使えます
Think Tankの公式ページには、モデルごとに「What Fits in This Bag?」という収納例が載っています。これがかなり具体的で助かりました。
アドバンテージ XT
・グリップ付きボディ2台(レンズ装着)+レンズ5〜8本
・17インチのノートPC
・最大レンズの記載なし
ローラーダービー V2
・標準サイズのボディ2台(レンズ装着)、またはグリップ付き1台+グリップなし1台
・レンズまたはストロボ6〜7本
・16インチMacBook Pro
・400mm f/2.8を単体で(ただしPCを入れないときのみ)
インターナショナル V3.0
・グリップ付きボディ2台(レンズ装着)+レンズ2〜4本
・16インチMacBook Pro+10インチタブレット
・500mm f/4を単体で、または400mm f/2.8を装着したまま(フード逆付け)
セキュリティ V3.0
・グリップ付きボディ2台(レンズ装着)+レンズ4〜6本
・17インチのノートPC
・600mm f/4を単体で、または500mm f/4を装着したまま(フード逆付け)
見て分かるとおり、Think Tankが想定しているのは「一眼レフ2台体制のプロ機材一式」です。
ちなみに私が入れたいのはボディ2台とレンズ2本なので、本数ではどのモデルも余ります。問題は本数じゃなかったんですよね。
800mm f/6.3は385mm。ここで候補が絞れました
800mm f/6.3 VR Sの全長は385mm、最大径は140mm、質量は2,385gです(ニコン公式仕様)。
これを内寸の長辺と突き合わせます。
| モデル | 内寸の長辺 | 385mmは入るか |
|---|---|---|
| ナビゲーター V2 | 38.1cm | 入らない |
| アドバンテージ XT | 45.7cm | 入る(余裕7.2cm) |
| ローラーダービー V2 | 47cm | 入る(余裕8.5cm) |
| インターナショナル V3.0 | 47cm | 入る(余裕8.5cm) |
| セキュリティ V3.0 | 53.3cm | 入る(余裕14.8cm) |
ナビゲーター V2がここで落ちます。海外のフォーラムでも、Z9を2台ナビゲーターで運んでいる方が「800mmは入らないのでPelicanのローラーケースを出してきた」と書いていました(DPReview Forums)。
それから、Z9を付けたままは無理です。385mmにZ9の奥行き(約90mm)が足されて475mmほどになるので、内寸47cmでも足りません。外して入れる前提になります。
公式の「最大レンズ」から逆算すると分かりやすい
ここで面白かったのが、800mm f/6.3の形です。
大口径望遠と並べるとこうなります。
| レンズ | 全長 | 最大径 | 質量 |
|---|---|---|---|
| Z 800mm f/6.3 VR S | 385mm | 140mm | 2,385g |
| Z 400mm f/2.8 TC VR S | 380mm | 156mm | 2,950g |
| Z 600mm f/4 TC VR S | 437mm | 165mm | 3,260g |
800mm f/6.3は、400mm f/2.8とほぼ同じ長さで、径は16mm細いんです。
つまり公式に「400mm f/2.8が単体で入る」と書いてあるローラーダービー V2は、長さがほぼ同じで細い800mm f/6.3も入ることになります。セキュリティ V3.0は437mmの600mm f/4が入るので、こちらは余裕です。
ただ、アドバンテージ XTには最大レンズの記載がありません。なので内寸45.7cmと、奥行き16.5〜19.1cmから判断することになります。385mm・径140mmなら収まる計算ですが、ここは買ったら実際に入れて確かめて、追記するつもりです。
外寸で引っかかるモデルがありました
もう一つ、見ておかないといけないものがありました。外寸です。
国内線(100席以上)の機内持ち込み規定は、3辺の合計が115cm以内で、かつ55×40×25cm以内です。
| モデル | 外寸(W×H×D cm) | 3辺合計 | 55×40×25 |
|---|---|---|---|
| アドバンテージ XT | 35.6×53.3×20.3 | 109.2cm | 収まる |
| インターナショナル V3.0 | 35.6×53.3×20.3 | 109.2cm | 収まる |
| ローラーダービー V2 | 35.6×55.9×22.9 | 114.4cm | 高さが超過 |
| セキュリティ V3.0 | 35.6×55.9×22.9 | 114.4cm | 高さが超過 |
ローラーダービー V2とセキュリティ V3.0は、高さ55.9cmで「55cm以内」を超えています。
3辺の合計115cmはクリアしているので、実際には通ることが多いと思います。銀一のページにも100席以上の機材に持ち込み可能と書かれています。ただ、各辺の数値は超えているので、係員の判断で止められる余地は残ります。銀一自身も、サイズだけでなく重量にも制限があるので航空会社の基準を確認してほしいと注意書きを添えていました。
ここを気にしなくていいのが、アドバンテージ XTとインターナショナル V3.0の2つでした。
結論、アドバンテージ XTにします
並べ終えて残ったのがこれです。
・800mmが入る(内寸45.7cm)
・外寸53.3cmで、機内持ち込み規定の各辺に収まる
・本体3.18〜3.59kgで、エアポート系のローラーでは一番軽い
・そして一番安い
価格も見ておきます。アドバンテージ XTは銀一オンラインショップで58,080円(税込)、在庫ありでした。ローラーダービー V2は70,400円(税込)です。どちらも2026年10月21日時点の掲載価格です。
セール時期にはもっと下がるようで、2026年2月の銀一のキャンペーンでは46,464円、同年3月にはAmazonで42,236円という報道がありました。急がないなら待つ手もありますね。
軽くて、規定に収まって、安い。一番大きいバッグが一番良いわけじゃなかったという、きれいな結論になりました。
まとめ、そして次は
・エアポート系ローラーで800mmが入るのは、内寸の長辺45.7cm以上から。ナビゲーター V2は入らない
・800mm f/6.3は400mm f/2.8とほぼ同じ長さで、径は細い。公式の最大レンズ表記から逆算できる
・Z9を付けたままは入らない。外して入れる
・ローラーダービー V2とセキュリティ V3.0は、外寸の高さが55.9cmで規定の55cmを超えている
・アドバンテージ XTが、一番軽くて規定に収まって一番安かった
ボーナスが出たら買います!!! 買ったら800mmを実際に入れて、このページに追記します。
次はローラーとリュックのどちらを選ぶべきかという話を書きます。リュック側も本体重量を並べてみたんですが、一番軽いのは1.89kgでした。ローラーとは1.5kg以上違います。そして合体モデルが思っていたより軽かったという話も出てきます。
なおこの記事の価格と仕様は2026年10月21日時点のものです。モデルはV2、V3と更新されていきますし、価格も動くので、買うときは必ず最新のページを確認してください。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
それではまた次の記事で会いましょう。さよなら〜












公式の最大レンズ表記って、自分のレンズが載っていないと役に立たないと思っていました。でも全長と最大径を調べて並べるだけで、ちゃんと判断材料になるんですね。これは他のバッグを選ぶときにも使えそうです。