皆さんこんにちは。sakucameBlog sakuです。今回は、タイトルでお分かりでしょう。フィルムカメラについてです。
Kodak GOLD 200の作例とレビュー。高騰するフィルムの中で、それでも撮る理由をエッセイ調で解説。KODAK EKTAR H35Nで撮影した実写とともに、フィルムの魅力を紹介します。
それではどうぞ。
特別じゃない日ほど、
あとから見返すと、いちばん愛おしい。
忙しかった日や、特別な出来事があった日よりも、
なぜか心に残るのは、なんでもない一日のほうだったり。
そんな日常を、少しだけ特別に残してくれるのがフィルムです。
その中でも、僕がよく手に取るのがKodak GOLD 200です。
デジタルで何千枚と撮れる時代に、
たった36枚しか撮れないフィルムを選ぶ理由なんて、本当はどこにもありません。
私は、ズルしてハーフフィルムカメラに入れてるので倍撮ったりしますが…
効率だけを考えれば、デジタルのほうが圧倒的に優れています。
すぐに確認できて、何度でも撮り直せて、失敗もなかったことにできます。
それでも、なぜかフィルムをに戻ってきてしまうのですよね。
シャッターを切るたびに、
「これで1枚減ったな」と思うあの感覚。
ほんの少しの緊張と、ほんの少しの高揚感。
気軽さとは真逆の、不自由さ。
でも、その不自由さが、どうしようもなく心地よいのです。
Kodak GOLD 200というフィルム
Kodak GOLD 200 は、いわゆる“普通のカラーネガフィルム”です。
派手な特徴があるわけでもなく、プロ用という立ち位置でもありません。
どちらかといえば、誰でも使えるスタンダードなフィルムです。
それでも、このフィルムには確実に「空気」が写ります。
少しだけ暖かい色味。
強すぎないコントラスト。
そして、どこか懐かしさを感じる粒状感。
晴れた日のスナップでは、特にその良さが際立ちます。
光の入り方ひとつで、写真全体の雰囲気がやわらかく変わります。
見たままを忠実に再現するというよりも、
“そのとき感じた印象”を少しだけ優しく残してくれるような写りです。
完璧じゃない。でも、それがいいといつも言ってますが、ストリートスナップやフィルム撮影をするようになって思うようになったことです。
完璧じゃない。でも、それがいい。そう思わせてくれるフィルムです。
フィルムが高すぎるという現実
正直に言うと、今のフィルムは高いです。
少し前までは、気軽に数本まとめて買っていたものが、
今では1本ずつ慎重に選ぶようになりました。
価格だけを見れば、デジタルのほうが圧倒的にコストパフォーマンスは良いです。
それでもフィルムを手に取る人がいるのは、それ以上の価値を感じているからだと思います。
需要の減少や製造コストの上昇、流通の変化。
いろいろな要因が重なって、フィルムは確実に“気軽なもの”ではなくなっています。
それでもなお残っているということは、
それでも使いたいと思う人がいるということでもあります。
現像する場所も、少なくなった
もうひとつの壁が、現像です。
昔のように、街の写真屋に持っていけばその日のうちに仕上がる、
そんな環境は少しずつ減ってきました。
気軽に立ち寄れるお店が少なくなったことで、
フィルムとの距離が少し遠くなったようにも感じます。
ただ、完全になくなったわけではありません。
例えば、楽天市場 などを使えば、
フィルムの購入から現像の依頼まで、自宅にいながら安く・早く・簡単に完結できます。
郵送での現像サービスも増えていて、
むしろ今のほうが選択肢が広がっている部分もあります。
環境は変わりましたが、楽しみ方もちゃんと変化しています。
それでも、フィルムで撮る理由
それでもフィルムを使い続けているのは、
シンプルに「撮る」という行為そのものが楽しいからです。
デジタルはとても便利です。
何枚でも撮れて、すぐ確認できて、効率もいい。
でもその便利さが、ときどき“軽さ”にも感じられます。
フィルムは違います。
撮り直しはできないし、結果もすぐには分かりません。
だからこそ、1枚1枚に自然と意識が向きます。
「ここでいいのか」「今でいいのか」と少しだけ考えてからシャッターを切る。
その一瞬の積み重ねが、写真の密度を変えていきます。
ただシャッターを切るだけなのに、
その一瞬が少しだけ特別に感じられる。
それが、フィルムで撮る理由です。
失敗した写真の良さ
フィルムで撮っていると、“失敗”は避けられません。
ピントが甘かったり、思ったより暗かったり、
逆に白く飛んでしまったり。構えた時の指が写り込んだり。笑
その場では気づけないからこそ、あとから見て初めて気づくことも多いです。
でも、その思い通りにならなかった1枚にこそ、不思議な魅力があります。
狙って撮った写真よりも、
偶然写り込んだ光や色のほうが、印象に残ることもあります。
少しのズレやブレが、かえってリアルに感じられることもあります。
完璧ではないからこそ、
そのときの空気や温度が、そのまま閉じ込められている気がします。

なんでもない日。

でも、こういう日ほど忘れたくない。

なんでもない帰り道。

でも、この光だけは覚えている。

現像待ちの時間の楽しさ
フィルムには、「待つ時間」という楽しさがあります。
撮ったその場では、どんな写真が撮れているのか分かりません。
すべては現像してからのお楽しみです。
この“分からなさ”が、少しだけ日常に余白を作ってくれます。
現像に出してからの数日間、
「ちゃんと撮れているかな」「どんな色で写っているだろう」と考える時間が生まれます。
その時間は、ただの待ち時間ではなく、
撮影の延長のような感覚です。
そして仕上がった写真を見たとき、
その待ち時間ごと、記憶として残ります。
すぐに結果が分かる時代だからこそ、
このゆっくりした時間の流れが、少しだけ贅沢に感じられます。

撮ったときよりも、
現像してからのほうが好きになる写真。

デジタルに戻ったときの変化
フィルムでしばらく撮ったあとにデジタルに戻ると、
少しだけ感覚が変わっていることに気づきます。
以前よりも、シャッターを切る回数が減ります。
「とりあえず撮る」のではなく、「ここだ」と思った瞬間にだけ撮るようになります。
1枚の重みを知ったことで、
無意識のうちに写真との向き合い方が変わっているのだと思います。
結果的に、デジタルでの写真も少しだけ変わっていきます。
フィルムは不便なだけではなく、
写真との距離感を整えてくれる存在なのかもしれません。

まとめ
フィルムは不便で、高くて、効率も良くありません。
気軽に楽しめる趣味とは言いづらくなってきているのも事実です。
それでも、その不便さの中にしかない楽しさがあります。
特別な機材は必要ありません。
安価なコンパクトカメラとフィルムがあれば、すぐに始めることができます。
難しいことは考えず、
ただシャッターを切るだけでいいのです。
そして、Kodak GOLD 200 は、その最初の一本として本当におすすめできるフィルムです。
色味は、作例で貼った感じの仕上がりです。現像するとこでも多少色味は変わりますが、本当多少であると思います。
気軽に始めて、ゆっくり楽しむ。
そんな時間を、ぜひ一度味わってみてください。
なんでもない日が、少しだけ好きになりますよ。

Kodak GOLD 200 作例(H35Nで撮影)












使用カメラについて
今回の作例は、主に KODAK EKTAR H35N で撮影しています。
いわゆるハーフサイズカメラで、1本のフィルムで通常の約2倍の枚数を撮影できるのが特徴です。
フィルム価格が高騰している今、この“たくさん撮れる”という点はかなり大きなメリットだと感じています。
カメラ自体もコンパクトで軽く、操作もシンプルです。
難しい設定はほとんどなく、フィルムを入れてシャッターを切るだけ。
入れ方も簡単ですし。
だからこそ、撮ることにしっかり集中できます。

実際に使って感じたこと
正直なところ、写りに関しては“完璧”ではありません。
ピントはざっくりですし、描写もどちらかといえばラフです。
でも、そのラフさが今回のテーマにはすごく合っていると感じました。
むしろ、少しチープなくらいの写りのほうが、
日常の空気感や、なんでもない瞬間をそのまま残してくれる気がします。
「しっかり撮る」というよりも、
「その場の感覚を残す」という使い方がしっくりくるカメラです。
と言いつつCONTAX T2が欲しい自分もいます。笑
いい状態のものがあれば買ってしまいそう。
フィルムとの相性
今回使用した Kodak GOLD 200 との相性も良く、
暖かみのある色味とラフな描写がうまく噛み合っていると思います。
ISO200というのもちょうどいいですね。Ektar100とかをこのカメラに入れるのは躊躇いますが、GOLDならピッタリだと思います。笑
完璧な画質ではなくてもいい。
むしろ少しの曖昧さが、写真としての魅力になる。
そんな感覚を、より強く感じさせてくれる組み合わせです。

こんな人におすすめ
- フィルムをこれから始めたい
- できるだけコストを抑えたい
- 難しい設定なしで楽しみたい
そんな人には、KODAK EKTAR H35N はかなりおすすめできる1台です。
フィルムのハードルを少し下げてくれる存在として、
ちょうどいい距離感のカメラだと思います。





















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