電子シャッターは万能じゃなかった|競馬場と新幹線で気づいた歪みの話.便利さと引き換えに失うもの

こんにちは。sakucameBlogのsakuです。

電子シャッター機能があるカメラをお持ちの方、普段から電子シャッターを使っていますか?

シャッター音を出さずに撮影できるので、水族館や神社、静かな街中などではとても便利な機能です。

最近のミラーレスカメラでは当たり前のように搭載されている機能ですが、私はかなりの頻度で使用しています。

最近のカメラは電子シャッター性能がどんどん向上しています。

電子シャッターって本当に便利なんですよね〜。

まず何よりもシャッター音がしない。たまに撮影していて、第三者からカメラなのにシャッター音しないんですね。って言われることがあります。

神社やお寺、水族館、美術館など静かな場所でも周囲を気にせず撮影できます。

さらにメカシャッター特有の振動がないため、状況によってはブレを抑えやすいというメリットもあります。

連写性能を最大限に発揮できる機種も多く、競馬や野鳥撮影など動体撮影で恩恵を受けている方もいるでしょう。

また、シャッターユニットを動かさないため、理論上はメカシャッターの耐久回数を気にしなくて済むというメリットもあります。

しかし、撮影を続ける中で「電子シャッターにも弱点があるな」と感じる場面に何度か遭遇しました。

今回は競馬場と新幹線というまったく違うシーンで体験した「歪み」について、実際の撮影経験をもとに書いてみたいと思います。


静かな場所では本当に便利

電子シャッターを使う最大の理由は、やはり無音で撮影できることです。

神社やお寺を歩いているとき。

水族館で魚を撮影しているとき。

カフェや美術館など静かな場所にいるとき。

シャッター音を気にせず撮影できるのは本当にありがたいです。

ストリートスナップ撮影でLeica M11-PX100Ⅵを使うようになってからは特にそう感じます。

それとたまに依頼があるライブカメラの撮影。動画撮っている人の横で撮ることも多々あるのでその動画にバシャバシャシャッター音が入ってしまうと台無しですよね。

せっかく静かな空間を楽しんでいる人がいる中で、必要以上にシャッター音を響かせたくありません。

周囲に配慮しながら撮影できるという意味で、電子シャッターは現代のカメラに欠かせない機能だと思っています。


Nikon Z9でも歪みは起きた

私が最初に違和感を覚えたのは競馬場でした。

使用していたのはNikon Z9+135mm。

積層型センサーを搭載し、電子シャッター性能はNikonの現行機でもトップクラスです。

正直なところ、

「Z9なら電子シャッターの歪みなんてほとんど気にしなくていいだろう」

と思っていました。

しかし競走馬を連写して帰宅後に確認すると、わずかですが違和感のあるカットが混ざっています。

馬の脚。

背景の柵。

建造物の縦線。


①上部を撮影

②中央を撮影

③下部を撮影

その間に被写体が移動

結果


動いていなければ問題なし!


先日新幹線から撮った写真もほんの少しですが傾いて見える写真がありました。

もちろん作品として成立しないレベルではありません。

SNSサイズならほとんど気づかれないでしょう。

ただ、拡大して確認すると確かに存在していました。

ここで改めて理解したのは、

「歪みにくい」と「歪まない」は別物

ということです。

望遠だと尚更起きやすい?そこはもっと検証が必要。


新幹線の中から撮影したときも同じだった

もうひとつ印象的だったのが、新幹線移動中の撮影です。

Leica M11-Pを持って移動しているとき、車窓から見える景色を撮影しました。

ピントだけ合わせてノールックで撮っていたのでその場では特に気にならなかったのですが、あとで見返すと建物や電柱が微妙に傾いて見えるカットがありました。

最初は窓ガラスの影響かなと思いました。

しかし調べてみると、電子シャッター特有のローリングシャッター現象の可能性が高そうでした。

見て欲しいのですが奥の電灯が歪んでますよね。

新幹線は時速250〜300kmで移動しています。

その状態で近くの建物やフェンスを撮影すると、センサーの読み出し中に被写体の位置が変わってしまいます。

結果として、本来真っ直ぐなものが斜めに記録されるのです。

これなんか30kmくらいで動いてる電車でしょうか。めちゃくちゃ歪んでる。被写体が近いことも原因?私が動いている?笑

これくらいでずれるのでM11-Pは、かなり動きものに弱いですね。

M11-Pのシャッター音も美しく、静かなのでM11-Pで電子シャッターを使うのはやめようかしら。笑

縦でもカメラの上部から順に記録されていくので同じようなずれ方をしますね。

競馬場で見た違和感と、原因は同じでした。


なぜ歪むのか

電子シャッターは、センサー全体を一瞬で記録しているわけではありません。

上から順番に情報を読み取っています。

つまり、

画面上部を撮影した瞬間と、

画面下部を撮影した瞬間には、

わずかな時間差があります。

普段のスナップでは問題になりません。

しかし高速で動く被写体や、自分自身が高速移動している状況では話が変わります。

競走馬。

F1マシン。

新幹線。

飛行機。

こういった被写体では、そのわずかな時間差が歪みとして現れることがあります。


電子シャッターをやめるべきなのか

もちろん、そういう話ではありません。

むしろ私はこれからも電子シャッターを使い続けると思います。

静かな場所での撮影では本当に便利だからです。

ただし、

「電子シャッターなら何でも撮れる」

ではなく、

「電子シャッターには得意な場面と苦手な場面がある」

ということは理解しておきたいと思いました。

競馬やF1など、本気で動体撮影をするとき。

鉄道撮影で高速車両を狙うとき。

そんな場面では歪みの可能性も頭の片隅に置いておく。

それだけでも失敗写真を減らせると思います。


まとめ

カメラの進化は本当にすごいものです。

Nikon Z9のような最新機種でも電子シャッターだけで多くの撮影が成立します。

Leica M11-Pでも静かな空間を邪魔することなく撮影できます。

それでも、完璧な機能というものはありません。

競馬場で感じた違和感。

新幹線の車窓から撮った写真の傾き。

どちらも電子シャッターの弱点を教えてくれました。

便利だから使う。

でも弱点も理解しておく。

そんな付き合い方が、一番カメラらしいのかもしれません。

初めてこの現象が起きると焦ってカメラ壊れた?って思うかもしれません。

安心してください!壊れてないですよ!笑

最近は静かな場所で撮る機会も増えましたし、これからも電子シャッターにはお世話になるでしょう。

ただ次に競馬場へ行くときは、少しだけシャッター方式を意識してみようと思います。みんなやじだの歓声だので騒がしいので多少のシャッター音は気にならんでしょう。切り替えだけ気をつけなきゃ。Fnに割り当てしようかな〜少し考えます。

写真は機材の性能だけではなく、機材のクセを知ることもまた楽しさのひとつなのだと感じた出来事でした。

撮影機材

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