NOKTONを作っているのは長野県中野市の会社です

コシナとフォクトレンダーの関係を整理する記事のアイキャッチ

みなさんこんにちは。sakucame Blog sakuです。

NOKTON、ULTRON、APO-LANTHAR。フォクトレンダーは名前がいちいちカッコいいんですよね。

で、私はずっとこのメーカーのレンズを買うまではドイツのレンズだと思っていました。

名前がどう見てもドイツですし、フォクトレンダーは1756年ウィーン創業の古いブランドです。

でも違いました。作っているのは長野県中野市の会社です。

今日はその話と、あの大量にある名前の意味を整理します。

作っているのはコシナです

公式の会社概要から。

項目内容
設立1959年2月2日
本社長野県中野市
社員数430名
事業内容光学ガラス、光学精密機器、特殊レンズの開発・設計・製造・販売

1959年にレンズ加工工場として創業して、1999年からフォクトレンダーのブランドで製品を出しています。

社名とブランド名が違うだけなんですね。ここを知らなかったので、私は長いあいだ輸入レンズとして眺めていました。国産です。

ガラスから作っています

沿革に1968年「ガラス溶解工場を設立」とあります。公式サイトには、これでガラス溶解からレンズ製造、カメラ組立てまで一貫生産になった、と書いてあります。

レンズメーカーは普通、光学ガラスを買ってきて磨きます。コシナはガラスを溶かすところからやっている。

もうひとつ。ツァイスのOtusを作っているのもコシナです。2014年から。

他社ブランドの最高峰を任される工場が、自分のブランドでも出している。フォクトレンダーがあの値段であの質感なのは、たぶんここです。

saku
saku

「長野の会社が作ってる」と聞くと一瞬ありがたみが下がる気がするんですが、逆なんですよね。

名前は明るさで決まっています

名前位置づけ
NOKTON明るいレンズ。nox=夜
ULTRONF2クラス
APO-LANTHAR最高性能。色収差を極限まで潰す
HELIAR明るさではなく設計系統の名前
SEPTON旧フォクトレンダーの標準レンズ名の復活
COLOR-SKOPAR小型のスナップ系

ただし、コシナが公式に定義表を出しているわけではありません。

なので数えてみました。

ZマウントのNOKTONは、28mm F1.5/35mm F1.4/40mm F1.2/50mm F1/75mm F1.5/D23mm F1.2/D35mm F1.2。

Xマウントは、23mm F1.2/35mm F0.9/35mm F1.2/50mm F1.2。

全部F1.5以上明るい。例外なしでした。

ULTRONはF2。HELIARは15mm F4.5と75mm F1.8でバラバラなので、こちらは明るさの名前ではありません。

大事なのは classic と Aspherical の違いです

名前より、こっちを知らないと失敗します。

同じ35mmでも、NOKTON classic 35mm F1.4 と NOKTON 35mm F1.2 Aspherical は狙いが逆です。

表記狙い
classic収差をあえて残す。開放の柔らかさが味
Aspherical非球面を使った現代設計。開放から整う
APO-LANTHARさらにその先。色収差を限界まで潰す

コシナのリリースにも、classicは「あえて収差を残して」と書いてあります。

classicは安い下位版ではありません。わざとそう作ってあります。

saku
saku

価格だけ見ていると絶対に間違えます。安いほうが性能が低い、という読み方をしてしまうんですが、目指している場所が違うんですよね。

マウントは7系統あります

VM(ライカM互換)/ E / Z / X / RF / マイクロフォーサーズ / SLR。

Zマウントが15本、Xマウントが9本。名前にDが付くものはAPS-C用です。

ZマウントにはNOKTON 50mm F1があります。純正にない数字がサードパーティー側にある、というのが面白いところです。

私が使っているのは classic 35mm F1.4です

VMマウント版を、Leica M11-Pに付けています。

選んだ理由は、正直に言うとお金です。

ライカ純正のレンズは買えませんでした。そこで見つけたのがフォクトレンダーです。コスパが最高で、完全に重宝しています。

で、使ってみたら写りが好みでした。

まず柔らかい。そして周辺減光が出ます。普通は欠点とされるところですが、私はこれが好きです。コントラストもしっかり出ます。

特に青が綺麗なイメージがあって、そこが気に入っています。

しんどいのはピントです。

MFなので当然なんですが、片手が塞がっていると厳しい。雨の日に傘をさしているときなんかは、もうどうにもなりません。

次に欲しいのは50mmです。コンパクトなやつがいいですね。

どういう人に向いているか

  • MFが苦にならない人
  • 金属鏡筒の操作感が好きな人
  • 純正にない焦点距離やF値が欲しい人
  • 写りに癖が欲しい人
  • 純正が高くて手が出ない人

AFで動きものを撮るなら、素直に純正です。

ちなみにclassic 35mm F1.4のZ/RFマウント版は99,000円、250gです。電子接点があるのでExifも残りますし、対応ボディならボディ内手ブレ補正も効きます。MFですが、カメラが何も分からないレンズではありません。

まとめ

  • フォクトレンダーは長野県中野市のコシナが作っている。1999年から
  • ガラス溶解からの一貫生産。ツァイスのOtusも作っている
  • NOKTONは明るいレンズの名前。現行Z/Xを数えたら全部F1.5以上明るかった
  • 一番大事なのはclassicとAsphericalの違い。classicは安い下位版ではない
  • マウントは7系統。Zが15本、Xが9本。D付きはAPS-C用
  • 私はclassic 35mm F1.4をM11-Pで使用中。柔らかさと周辺減光が好み。ピントは片手が塞がると厳しい

名前の呪文みたいな部分は、「明るさの名前」と「収差をどう扱うかの表記」の二階建てで見れば済む話でした。

この記事を書くにあたって色々調べましたが初めて知ることも多く私も勉強になりました。

また新しいレンズ買って作例出せたらと思います。それではまた次の記事で。さよなら〜

なおこの記事の価格と仕様は2026年10月25日に確認したものです。買うときは公式の最新ページを確認してください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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