みなさんこんにちは。sakucame Blog sakuです。
9月が終わります。
本当なら今月はX-T6の話で盛り上がっていたはずなんですよね。
今日は、その発表がなぜここまで延びているのかを一度整理してみます。最後に少しだけX-Proの話もします。気になる方だけ読み進めていただければと思います。
9月第1週に出るはずだったX-T6が、静かに消えた
流れをおさらいすると、X-T6は9月第1週のX Summitで発表されて、その直後の9月4日から6日のFUJIKINA Parisでお披露目、という段取りだったようです。7月の時点では「ほぼ確実」くらいの温度で語られていました。
ところが8月7日ごろ、Fuji RumorsがそのX Summitのキャンセルを報じます。新しい日程は未定。FUJIKINA Paris自体は予定どおり開催されましたが、X-T6の姿はありませんでした。
そして今日が9月30日です。
まだ何も出ていません。
理由として伝わっているのは「ソフトの作り込み」
延期の理由としていちばん多く語られているのは、ソフトウェアの開発と詰めに時間がかかっている、という話です。新しいAIオートフォーカスと、新しいフィルムシミュレーション。このあたりが名前として挙がっています。
Fuji Rumorsは「ハードや生産の問題が今回の理由ではない」とも書いていました。
新しいフィルムシミュレーションのために遅れているのなら、これは地味に歓迎したい遅れです。富士フイルムのカメラを買う理由の半分はそこなので、中途半端な状態で出されるよりはずっといいと思います 笑
もう一つ出てきた「メモリー不足」説
一方で、メモリーの話も無視できません。
8月6日の富士フイルムの決算説明会では、メモリーコストの上昇によってイメージング部門に140億円規模の追加費用を見込む、と説明されています。必要なDRAM自体は確保できているという話でしたが、金額としてはなかなか重い数字です。
そして業界全体がDRAM不足です。ソニーはFX5をまだ出荷できておらず、秋に出るはずだった新型機が数か月ずれる可能性があるとSonyAlphaRumorsが伝えています。
材料費。物流費。為替。そこにメモリー。
カメラの値段が上がる条件が、きれいに全部並んでいます。
もう一つ気になる動きとして、7月末にX-T5が富士フイルムの日本公式ストアから消えました。後継機に部品を回しているのでは、という見方もあります。ただ富士フイルムの米国法人はDigital Camera Worldに対して「X-T5は生産終了していない」と回答しているので、ここは断定できません。
つまり、公式に「メモリー不足で延期します」と言われたわけではありません。
でも、そう疑いたくなる材料はそろっている。今はそのくらいの温度だと思っています。
X100VIを使っている側から見ると、この延期はそこまで怖くない
私はX100VIを使っています。
あのカメラも、発売されてから注文しても全然届かない時期が長く続きました。あれは待っている間がいちばんしんどいんですよね。
発表されてから延々と待たされるのと、発表そのものが後ろにずれるのとを比べたら、私は後者のほうがまだ健全な気がします。Fuji Rumorsも「発表後に長く待たせないためではないか」という見方を書いていて、これは腑に落ちました。
発表日は盛り上がりますが、盛り上がったあとに1年届かないカメラを、私はもう一度見ています。
だから今回は、黙って待っていようと思っています。
で、X-Proはどうなるのか
ここが私の本題です。

X-Proシリーズについて、富士フイルムは何度も同じことを言っています。ちゃんと裏を取ってみました。
CP+2025のインタビューでは、五十嵐氏が「このラインを放棄したわけではなく、後継機はいつか登場する。ただ、エキスパートユーザーを満足させる何かが必要だ」という趣旨の話をしています。新しいセンサーとプロセッサーを載せて「はいX-Pro4です」と出すのはつまらない、とも。「X-Proを特別にしすぎたかもしれない」という言葉まで残しています。
そして今年3月のCP+2026のインタビューでも「開発は中止していません。ファンの期待が大きいシリーズだと認識しています。具体的な時期は言えませんが、期待に応えられる製品を準備中です」と答えていて、ハイブリッドビューファインダーは引き続き核になる、とも言っています。
やめたわけではない、は本当でした。2年続けて同じことを言っています。
ただ、時期については2年続けて言ってくれていません 笑
まとめ、そして次はX-Proの番だと思っています
整理すると、こうなります。
- X-T6は9月第1週のX Summitで発表予定だったが、8月上旬にキャンセル。新日程は未定
- 伝わっている理由は新AF・新フィルムシミュレーションの作り込み
- 一方でメモリーコストの上昇は決算説明会で公式に語られていて、業界全体がDRAM不足
- X-Proシリーズは開発中止ではないと、CP+2025・CP+2026と2年続けて明言されている
X-T6が出れば、そこで固まった第6世代の中身が、順番に他のボディへ降りてきます。だから私は、X-T6の遅れをX-Proの遅れとして見ています。
私が待っているのはX-Pro2の後継機です。
いまだにこのカメラで撮っていて、いまだに撮っていて楽しいので、10年ぶんの答えをそろそろ見せてほしいなと思っています。特別にしすぎたと言うくらいなら、特別なまま出してくれていいんですよ 笑
X Summitの新日程が出たら、また書きます。


























ちなみにDRAM(ディーラム)というのは、カメラが撮った写真を一時的に置いておく作業用のメモリーのことです。連写した写真をSDカードに書き込むまでの間ここに溜めておくので、容量と速度がそのまま連写の持続枚数に効いてきます。今このDRAMが世界中で足りていません。